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rysis(座位姿勢計測用ソフトウェア)

rysisとは?
rysisは、座位姿勢計測専用の、二次元画像解析ソフトウェアです。
ISO16840-1に準拠した座位姿勢計測が手軽にできます。
・一般の画像解析ソフトウェアでは難しかった、「隠れている計測点」の計測も可能です。
・フリーソフトウェアです。費用は一切かかりません。
 
【背景】
 シーティングにおける座位姿勢の評価は、これまでは「目視」や「専門家の経験と勘」など定性的なものがほとんどでした。しかし、座位姿勢の表現方法を定めた国際規格である「ISO16840-1」が2006年に発効したこと、およびISO16840-1の臨床応用上の課題を改善した「ISO16840-1に準拠した簡易計測(以下「簡易計測」とよぶ)」が提案されたことにより、定量的かつ統一的な評価への道が開けました。これにより、
 ・座位姿勢がセラピストの介入によりどのくらい、どのように変化したか
 ・座位姿勢と二次障害の関係
等についての定量的な評価の実現が期待されます。
 しかし、現状ではISO16840-1および簡易計測の臨床応用は困難です。なぜならば、具体的な「計測方法」が確立していないからです。そのため我々は臨床応用可能な、具体的な「座位姿勢の計測方法」について研究を重ねてきました。その研究結果の1つが、座位姿勢計測ソフトウェア「rysis(リシス)」です。

 
【概要】
 rysisは、ISO16840-1および簡易計測の臨床応用を可能にする、座位姿勢計測専用の二次元デジタイズソフトウェアです。特に、隠れたランドマークの計測も可能であり、また操作が容易で直接的にISO16840-1に準拠した計測ができるという特長があります。
rysisのインターフェース画面
rysisのインターフェース画面
 
【手順】
最低限必要な機材は、
 ・デジタルカメラ
 ・三脚(水準器付きが望ましい)
 ・rysisをインストールしたパソコン
のみです。
計測手順は以下の通りです。
1 水準器で水平を確認した三脚にデジタルカメラを設置し、対象者を前額面、矢状面、水平面のいずれか、もしくは全部から撮影する
2 撮影した画像をrysisに取り込み、規定のランドマーク(身体上の特徴的な点)をポインティングする
3 「計算」ボタンを押して計測終了!
以上により、ISO16840-1および簡易計測で規定されている15本の身体節線(ランドマーク間を結んだ仮想的な線)の傾斜角度が小数点第1位まで算出され、インターフェース画面の右端に一覧表示されます。このように、デジタルカメラによる撮影と、パソコン上での数回のポインティングで計測は完了します。
 
【隠れたランドマークの計測方法】
 一般に、二次元画像解析では、画像上に写っていない隠れた点の位置を特定することはできません。しかし座位姿勢計測を行う臨床の現場では、ランドマークが車いすや衣服で隠れてしまうことが多くあります。
 rysisでは、「指示棒測定機能」により、隠れたランドマークも計測することができます。
指示棒測定のイメージ
 指示棒測定のイメージ

 指示棒測定による計測の手順は以下の通りです。
1 被計測者のランドマークを触診で特定してから、イメージ図のように指示棒を当てる
2 デジタルカメラで撮影する
3 rysisに画像を取り込み、各指示棒上の任意の2点(合計4点)をポインティングする
以上により、隠れたランドマークの計測も可能になります。
 
【最後に】
 より詳しい説明はユーザーズガイドに記載されています。ぜひご覧下さい。また御質問等ございましたら、どうぞお気軽にこちらまでメールをお願い致します。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


 

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