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臨床応用例の紹介
D リクライニング角度の違いが座位姿勢に及ぼす影響 -接触式3次元位置計測器より-
国立障害者リハビリテーションセンター学院 PO 星野元訓先生
C 姿勢計測器による座位姿勢計測事例
台東区立老人保健施設千束 PT 古賀洋先生
国立障害者リハビリテーションセンター病院 PT 吉田由美子先生
A 脳卒中片麻痺者の体幹傾斜が嚥下機能に与える影響
リハビリテーション天草病院 PT 河野哲也先生
鳥取県立総合療育センター PT 宇山幸江先生
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D リクライニング角度の違いが座位姿勢に及ぼす影響 -接触式3次元位置計測器より-
国立障害者リハビリテーションセンター学院 PO 星野元訓先生
【対象の方】 健常者
【目的】 リクライニング角度の違いによる姿勢変化の検証
【計測】 FAROで、異なる座背角に座ったときの被験者の座位姿勢を、それぞれ計測した。
【結果】 ・矢状面骨盤線の傾きの変化量の差異を確認できた。
・前額面および水平面においては変化が見受けられない、ということがわかった。
C 姿勢計測器による座位姿勢計測事例
台東区立老人保健施設千束 PT 古賀洋先生
【対象の方】 高齢者
【目的】 姿勢改善の評価
【状況】 普通型車いす(座クッション装着)上で体幹が右に傾いていた。
【対策】 簡易モジュラー車いすに、体幹ホルダー、広幅アームサポートを装着した。
【計測】 見木式角度計で、前額面の骨盤傾斜角度および胸骨傾斜角度を計測した。
【結果】 体幹の傾きの軽減が定量的に確認できた。
【対象の方】 高齢者
【目的】 姿勢改善の評価
【状況】 スリングシートの車いすを使用。
【対策】 座位補助具を使用した。
【計測】 見木式角度計で、横、縦、回旋をそれぞれ計測した。
【結果】 姿勢の改善が定量的に確認できた。
B 見木式角度計を用いた座位姿勢評価 -褥瘡を繰り返した脊髄損傷女性について-
国立障害者リハビリテーションセンター病院 PT 吉田由美子先生他
【対象の方】 脊髄損傷の方
【目的】 褥瘡の原因の追究と解決策の検討
【状況】 支えがないと左臀部に体重支持が偏って座っていた。
【対策】 座位保持装置で背の支持性を高めることを検討した。
【計測】 見木式角度計で、骨盤傾斜角度および胸骨傾斜角度を計測した。
【結果】 骨盤の傾斜や体幹の側屈を客観的に評価できた。
A 脳卒中片麻痺者の体幹傾斜が嚥下機能に与える影響
リハビリテーション天草病院 PT 河野哲也先生他
【対象の方】 脳卒中片麻痺の方
【目的】 体幹の傾斜が嚥下機能に及ぼす影響を明らかにする
【状況】 体幹の前額面上に傾斜を有していた。
【対策】 前額面体幹傾斜が0°に近づくようにポジショニングを行った。
【計測】 rysisで前額面体幹傾斜を計測した。
【結果】 傾斜の減少により嚥下時間が減少することがわかった。
@ 筋ジス児への座位姿勢計測の実例及び臥位姿勢評価への応用
鳥取県立総合療育センター PT 宇山幸江先生
【対象の方】 筋ジスの方
【目的】 姿勢改善の評価
【状況】 テーブルに肘を付いて座位を保持し、体幹を左右に動かしてコントローラを操作していた。
【対策】 リクライニング10°、ティルト30°
及び頸部、体幹の正中位保持のための支持面を広げる調整を実施した。
【計測】 rysisで前額面及び矢状面の座位姿勢を計測した。
【結果】 体幹支持を広げたことにより手指を使用できるようになった。
【対象の方】 側弯の方
【目的】 脊柱のアライメントの変化の計測。将来的には側弯の早期発見、振興予防への対処。
【現状】 側弯の方に対してレントゲンにて脊柱のアライメントの変化を計測している。
【計測】 rysisで臥位姿勢を計測した。
【結果】 ・軽度側弯の方に対してrysisを臥位姿勢計測に応用できることがわかった。
・重度側弯の方の場合は、レントゲンの結果との差異が大きくなることがわかった。
お願い:皆様の臨床応用例を教えてください!
皆様は、何を目的として、どのように座位姿勢を計測していますか? 計測にはどんな道具を使っていますか? どんな苦労をしていますか?
座位姿勢計測研究会では、臨床の現場での事例を積み重ね、フィードバックしていくことにより、よりよい座位姿勢計測の方法の研究、開発、普及を図っていきたいと考えています。皆様の貴重な経験、体験をぜひこちらまで教えてください。なお頂戴した情報その他を無断で公開することはありませんのでご安心下さい。